遊星歯車機構

主に三次元

牛とマタドール

予約して買った割には全然見る暇なくて、さっき見ました。

KinKiさんの「薔薇と太陽」初回盤Bの特典映像「牛とマタドール」

いや、知ってたよ、シュールであろうことは解ってたよ、だってKinKiさんだもん、台本もなくうだうだやるんだろうことは解ってたよ、しかしなんだあの予想の斜め上のシュールさ。すごいな、これ特典映像にするとことかほんとにうん、KinKiだな、って感じでした。もうずっと変わらないKinKiっぷり。真髄だった。こういう馬鹿なことできて歌うと壮絶に恰好いいのがKinKiさんの真髄。

なんだろう、あれ思い出した、「Toki-Kin急行 好きだよ!好きやねん」のコント。あの頃からずっとこんな感じな気がする……後なんかどうでもいい方向に話が向かっていって誰もそれを軌道修正しないところがコンサートのMCに被って見えました。うん。紛うことなきKinKiさんだった。

以下、見ていない人には解らない個人的ツボ。(すみませんね。画像は事務所規定があるから貼らない方向でブログ書いてます)

①後輩と先輩のくだり

私は光一さん派だったんだよなー考え方が。先にステーキになってる方が先輩ってかんじ。だけど剛さんは「乳絞るとか焼かれるとかとは別のタイプ、闘牛は」(ニュアンス)ってことで「後輩」てなるのが面白かったです。私はこのKinKiさんが万年一緒にいたとしてもいまいち噛み合わないところが好きです。「別の人間が一緒に仕事してるんだね」って当たり前のことを思うので。彼らは仲が良いとかそういうのは超越してるとこにいて「別個の人間だけどそれなりにお互いを『変わってて面白いやっちゃな』と思いながら仕事してる人たち 」だと思ってるので、そういうのがもう目に見えて「考え方の差異」が映像になってると「おお」と思うのでした。そして先輩だか後輩だか、うやむやになるとこも好き。お互い「まぁどうでも」と思ってそうなとこ可愛いなと思います。

②マタドールのサーベル

もうね、天然が天然と呼ばれるのは啓示なのではないかと思う。あんな面白いことある? どれだけ頑張っても王子みたいな美しい人がサーベル腰にさせないとかほんと笑う。可愛い。それを大して弄らない剛さんもいいひとだなって思う。(サーベルがさせないことを「お前不器用やな」と直接弄るんじゃなくて、「俺はその間待たなあかんからテンション下がる」という弄り方が優しい)普通弄ってもいいところで弄らないの、剛さんの優しさだと思うので「ほんとこのふたりおもしれーな」と思って見てます。サーベルさせるかどうかちゃんと見守ってる剛さんやっさしーな。と思う。そんでさせないのをちょっと期待してる目がいい。サーベルに四苦八苦する光一さんを見てにやにやする映像だなと思いました。衣装あんなに似合うのになー超恰好いいのになー

③逆転

マタドールに牛が向かうはずなのに牛にマタドールが向かってくとかシュールすぎ。そしてその一連の行動の後に光一さんが明らかに「おまえこの後の展開どうすんねん」って顔でじっと剛さん見てるの最高だなって思います。光一さんはよく「この後どうするの」って物言わずしてじっと剛さん見てることがあるので「面白いなぁ」と観客としては思ってます。コントとかこういう映像作品で台本がなさそうなのって光一さんは結構剛さんの行動におまかせな感があって「昔っから変わらないなぁ」と思います。お笑い部門は剛さんに任せたほうが安心と思ってるんだろうか。そのへんの心情はわかりませんが見てて「その眼!! その視線!!!」と可愛いなと思って見てます。剛さんあの視線を受けてちゃんと応えてるのが微笑ましい。(別に気にしてないんでしょうけど)

④「痛った」

めっちゃ笑った。容赦ないやんけ。面白すぎでしょ。ちょっと困ったみたいにニヤってしてる光一さんと結構本気で痛がってる剛さんがその後の展開で「子どもとかおんのやろ?」とマタドールに家族を設定してくるのほんとおもろい。剛さんは光一さんに家族持ちの設定よくぶっこんでくる気がするのは気のせいなんでしょうか。それを話半分でしか聴かずにマントを頑張って結び直してる光一さんの図、もうね、うん。KinKiだなって。改めてこの図、KinKiだなって思う。(意思の疎通ができてなさげでできてる感じとかそういう、変なバランスが彼らの持ち味だと思ってます)

⑤ 「え? こうなられるんですか?」

はははは!!! シュールすぎるやろ!!!! 王子ぶっこむな~! 光一さんは天然だと思ってるんですが、サーベルで叩くとことか「もう会うことはない」と牛さんに言われて上記の言葉を言っちゃうとことか、ドSの片鱗をちらつかせてくれててほんとに素晴らしい人材だなって思います。(でも個人的には光一さんはドMではないかと思ってます。SHOCK見てるとあれはMじゃないと無理なんじゃないかと思う……まぁ人間ってSかMか、じゃなくてSもMもどっちも持ち得てるらしいですけどね)

⑥ロッキンチェアー

座り方がさ、ふたりともかわいい。マタドールは足を揃えてゆらゆら揺れて、牛は大股広げてゆらゆら揺れてるんですけど両方ともかわいい。

個人的には最後のほうで牛が右足着ぐるみの上からぽりぽり掻いてるとこが最高。

⑦牛の捕まえ方

王子がはしゃいでて可愛い。黙って捕まえられる剛さんも可愛い。KinKiさんてたまによくわかんないじゃれ方でじゃれてるから可愛いなって思います。37歳になっても可愛いねって思えるとは正直思ってなかった。なんかもう10年以上可愛い可愛い言ってる。(恰好いいんですけどもその前に得も言われぬ可愛さがにおい立ってるからそっちに反応してしまう)

⑧もう23時半

ここでこれぶっこんでくるのが剛さんだね、って。この後に5時半入り、と「何分なったこれ?」の光一さんが微妙にリンクしてくるところ、絶妙だなって思ってみてます。何分なった? を入れてくれた編集の人に感謝をしたい。どこまで使うつもりだったのかあそこまで使うのを前提で決めてたのか、彼らの映像は不思議がいっぱいです。

⑨「いいから、はい」

たまに剛さんをあしらう光一さんが見られるの楽しいわ~って。で、剛さんもそういうときは長引かせずに次に進むの見てるとなんだろうこの二人。と思います。もうほんと絶妙なんだよな~ものすっごいベタベタするわけでもなく、だからといってツンケンしてるわけでもなく、フラットなところでお互いがお互いにぶっこんでもなんやかんや対処してるの見ると「やっぱこの映像でこの緩さとシュールさ、KinKiさん以外の何物でもねーな」と思うのでした。

⑩光一さんがフェードアウトした後の小さな笑い声

剛さんの言葉に笑っちゃってる光一さんの声だけ。うん。お互いにそこそこ楽しくやってくれてるならそれが一番うれしいです。

13分程度のシュール映像ですが、機会があったら皆さまもご覧ください。

ていうかフォント!!! 「牛とマタドール」のあのフォントのやる気のなさ、最高だね!! 正直セットはとんねるずのコント、「無塩」を思い出したよね。牛か。牛だとあの背景なのか(笑)

 

20周年イヤー、これからも期待してます!

特典映像はやっぱり嬉しい。今後もシュールでKinKiさんの持ってる絶妙なバランスを大いに発揮してほしいです。楽しみにしようと思います。いい曲ですね、歌謡曲! って感じで。今、こういう虚構の世界観を歌い上げることができるアイドルって稀有だとおもうからKinKiさんのこれからの楽曲も楽しみにしようと思います。

アルバム、すんごい楽しみにしてるのでよろしくお願いします!!