遊星歯車機構

主に三次元

「煙草」が持っている「言葉」の威力

調べたいんだけどネットで調べてすぐわかっちゃうのもなんだかなーと思って調べてないのは光一さんの喫煙の件。

キンキさんの会報で昔、光一さんが東山さんに言われて禁煙してたけど無理でした的なことが書いてあったと認識してるんですが、そういう会報、あったよなぁ? と思いつつ調べてません。 調べたらすぐ解るだろーと思いつつ。

あれもうSHOCKやってた頃だと思うから此処15年内のどっかの会報だと思うんだけども。 当時「会報でアイドルが喫煙報告とか斬新すぎやろ~」と思った覚えもありますが同時期に剛さんもコンサートで吸いながらやってたような。うろおぼえです。

喫煙ってアイドル畑にずっといたら「ええ?ありえないわ」となるかもしれませんがバンド畑からジャニーズ事務所にハマってる自分(というか紆余曲折してジャニーズ畑に辿り着きました)からしたら「ギタリストが一度は通る道(煙草咥えながらのライブ)」みたいなイメージです。まぁ私の中ではラルクkenちゃんがばんばん吸ってたから(kenちゃんがすきです)あんまり気にもならなかったような。寧ろああいうパフォーマンス的なのは大歓迎です。

最近だと秋葉原で女装してたときのブンブブーンのとき、ロケバスで吸ってた光一さん目撃情報がほんとかどうかはしりませんが、出回ってましたよね。

喫煙に関しては個人的にはあんまりなにも思ってません。個人の自由なわけですし、世界的に見たら禁煙ブームだと思いますが、別に法律で「絶対吸うな」と言われているわけでもないし。

私はむしろ「吸わなければ落ち着かない」ような中毒性のあるものに光一さんが日常的に侵されてる(言い方どうよ)という状態がちょっとたまらんなと思います。変態ですねこれだと。否定できない。

剛さんは禁煙できてるらしいのでそれはそれですんごいなと思いますが、別に私は彼らの友人でも知人でもなんでもないので「真実」はわからないという。

だからまぁ吸ってても吸ってなくてもあんまりどっちでも構わないんですが「煙草」はファクターとしてとても好きなんです。

これは現実の世界で、というよりは文章内での話ですが。 例えば槙原さんの曲でペンギンという曲がありますが、私はこの曲の歌詞の「高速道路の料金所はいつも君に任せてたよね 膝の上大事に持っていた僕の財布も変わったよ」という箇所が大変好きなのですが、この「高速道路の料金所」というファクターはETC主流の世の中ではファクターとしての意味を為さなくなってきているわけです。

「高速道路の料金所」はお金を払う前提で、そのお金を払うために事前に彼女が財布を準備して膝の上にかかえてる、という状況すらETCひとつで「無効」になるわけです。

この時代の流れに怒りすら覚えるわ。というのは独り言ですが、この情緒的な歌詞は高速道路で「財布からお金を払う」という料金所のイメージが全員に一致していなければ無理な話で、カードで通過できるETCしか知らない世代にこの歌詞のすばらしさは一聴しただけでは通じないということになるわけです。

私は「煙草」に関してもドラマでの規制(よく言われますがドラマでは煙草はものすごく規制されてます。だから煙草を使うには映画になるそうです。映画だとその規制が緩いらしい←この話を書いたのは2015年の夏ごろなので2016年現在、WHOが規制云々という話になってしまいましたね)によって「恰好いいもの」とか「哀愁を呼び起こすもの」ではなくなりました。シケモクという言葉だって若い子には通じないだろうし。(ルパン三世の中に出てくる次元が吸ってんのはシケモクです)

私なんかはまだ少し「煙草」というファクターを信奉視しているところがあって、「害のあるもの」というよりかは文面でみたら「孤独」やら「哀愁」やら「郷愁」が宿ってるものだと思いたいわけです。個人的に。

そもそも煙草、けむりのくさで「たばこ」と読ませるこの漢字すらも好きなんです。「紫煙」だって読み仮名がまず美しいじゃないですか、「しえん」ですよ? 紫色ですよ。白い煙を「紫」と表現するこの美しさ! なんていう美しい日本語!!とか思うんですけど、残念ながらその認識は時代に逆行しているというか、煙草もそのうちファクターではなくなるのだろうなと思います。

「若くして煙草を吸う姿が恰好いい」とは私自身ももう既に思っておらず、だけども文章中に出てくる際に「すこしさみしげ」で、「ひとりっきり」で、ちょっと「しおれてる」、「ひなびてる」ようなイメージの「煙草」と同義で小さくて携帯するもので人に寄り添うもの、が思いつかないのです。

「煙草」が持っている潜在的なイメージ、ファクターとしての能力と同じ意味の物は今後現れないのではないか、とすら思ってしまう。

というわけで煙草は嫌いではないのですが、時代によってまたひとつの「文章の中で優れた存在感を発揮するもの」は廃れていくのだろうなーと思うのでした。

今だってきっと煙草が出た時点で文章を不快に思う方は少なからずいらっしゃるだろうし。 あ、なんの話だったっけ。

ああ、光一さんの喫煙の話だ(笑) 身体の事はご自身が一番よく解ってると思うので他人がなんやかんや言いたいことでもないなーと思います。ファンっつったって他人ですから。そこは弁えたいです。身体は大切にして頂きたいですが。でもう禁煙できているのかもしれないのでなんにも言えないですね。(知らないのですみません)

「煙草」が諸悪の根源になってる世の中の風潮も解るし実際私も気管支あまり強くないので煙草の煙はしんどいんですが、ただ「煙草」というファクターは大好きです、という話でした。無くなるには忍びない「小道具」だと思います。物語や映画や、映像のいろんなところで「煙草を吸っている」ことが限りない想像を喚起する時代は終焉を迎えていくのだなぁと。

それを少し寂しく思います。

ちなみに自分は喫煙したことないです。ビールも飲んだことがない(笑)煙草と酒はお金持ちの趣味だと認識しています。貧乏人には続けられないよ! 煙草に憧れたことが一度もないのですが、物語に出てくる「煙草」というのは得も言われぬ味がある気がしています。

そういえば此処まで喫煙が叩かれていなかった頃、世にも奇妙な物語で「煙草を吸う最後の人類」が標本にされて博物館に展示される、という話があったような。あれを見た当時は「有り得ない~」と思っていましたが、そういう時代が近づいているのかもしれないなぁと。