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遊星歯車機構

主に三次元

「シン・ゴジラ」と「秘密」と「韓国映画」

巷でえらく評判がいい「シン・ゴジラ」と、個人的に気になってた「秘密」を見てきました。

まずシン・ゴジラ

 

なんじゃこの面白い邦画は!!!!!

 

吃驚した。そして最初の感想。

「よくこの脚本、企画通ったな……!!!」でした。すごい。エンタテインメント娯楽的な邦画であろうはずの「ゴジラ」を違った意味で最強のエンタメに押し上げまくっててここ数年見た邦画の中でもナンバー1でした。すごい。これが企画通る邦画界でちょっと安心した。すごくよかった。余計なものを最大限に排除して「此処!!」てところをちゃんと魅せてて、物凄い「日本人的映画」でした。いや、「理想の日本人、的映画」かもしれない。現実の政府と色々リンクさせちゃいますからね。あそこまでの決断できるのかな? とか思いますがそれでもなんかマンパワーを存分に見せつけられた映画で最高でした。もう「最高!!!」という言葉しかない。

私はエヴァ世代なんですがエヴァはテレビ3話目くらいで挫折してるのであんまり詳しくありません。出てくる人物は全員わかるけど、程度の話。だから庵野監督のすばらしさも全然理解できていないし、庵野監督だから観よう、て見たわけでもないんですが、庵野監督でなければ企画は通して貰えなかったんじゃないか、というくらいのことは思いました。

それくらい「恋愛要素」「家族愛要素」省いてて「個人」というよりも「全体」が主だったのが最高でした。要らんのよ、もうそういうの散々見せられてきて、邦画って結局漫画の実写化でどうにか食いつないでくんだよね(園子温監督に申し訳ない言い分でごめんなさい)と思ってたとこに、エンタメはエンタメでもこういうエンタメを待ってた!!みたいなのが来てくれたのでほんと楽しかったです。

もう最高じゃねーか! しか言えない。最高でした。日本のアメリカの犬具合もよぉっく表されてたしドイツのあの女性最高だし、フランスはやっぱりフランスー!!! 日本はフランスに核のリサイクル任せるつもりが壮絶な金額がかかるからリサイクルできてないけどやっぱりここぞというときは核といえばフランスー!! ああああ自衛隊すげええええ!!! 在来線爆弾たまらん!! 使えるもの全部使いまくるの最高!!!!

なんていうのか、でもあれですね。本当にあの最後で良いのかな。という核に対しての疑問を抱かせるところとか(多分求められてないだろうけど)すごくよいなと思いました。人間が自分で生み出した業が、めぐりめぐってあの形ならば星新一氏も吃驚なショートショート状態だな。とかうん。よかったです。ごちゃごちゃ考えずに見るのが一番いいですね。ほんと久しぶりに興奮した。すごくよかったです。最高だった。ああいうのを作れる土壌がまだ残ってたんだ、邦画に。と言うのが一番うれしかったです。

 

「秘密」は斗真の映画は見ちゃうんですよ……「見なきゃ!!」て思わされるんですよ……でも土竜見てないなって今書いてて思いましたけど。今回岡田将生くんも共演してたし桃李くんでてたし、素晴らしい好きな顔ばかりじゃないか!! え? 栗山さんも出てるの? 見る!!!! って見てきました。

私、元の漫画を読んだことないんですが友達に聴いたらハイドくんがイメージの主人公らしくて。斗真の役がそれですね。ごめんね私斗真のことをいつもさん付けや君付けで呼んでないのでごめんなさいって気持ちになるんですが、斗真はほんとに斗真、って呼びたいんです。「トーマ」もうね、萩尾望都さんの世界観ね、トーマ、ってかんじなんですよあの造形美。そう呼びたい。完全に漫画の中の世界のご尊顔だもの。

話の内容如何というよりも衣装と情景の美しさが半端なくて、後で監督が大友さんだと知って納得でした。私るろうに剣心好きだったわ、あの最後らへんの本棚のあたりでの戦闘とか撮り方が。ついでにプラチナデータの世界観最強に好きだった。あの植物のかんじとか何処かに残しておいてほしい建物感。凄い好きな世界観だなーと思ってたので納得でした。そりゃ画面が美しいわけだ。斗真や岡田くんの美しさも素晴らしいんですけど個人的に岡田君の家の和室の美しさね、「なんて上手い空間活用なんだ。あの後ろの木の葉擦れの音とか素晴らしいな」と思ってました。この監督は室内の調和のとり方っていうか美しさがインテリア雑誌みたいでほんと素晴らしいと思う。美しいっていっても「清潔」という意味での美しさじゃなくて「人が暮らしている感のある中での美しさ」みたいな。すごい好きでした。どの家も。あれ撮影何処なんだろう、旧帝国ホテルみたいな煉瓦の積み方だった。素晴らしい。

あとあれ、教会。斗真のキャメルのコート、似合い過ぎでくらくらする。なにあの二次元感……う、美しい……

今回脚本に韓国人が2名参加してたところが「おっ」ってかんじでした。だからか。あの殺人のかんじ、「邦画も韓国映画のえげつなさを彷彿とさせるような画になったんだな」って思ってましたが、脚本に韓国の方がいらっしゃるのであれば納得です。しかも一人はシュリに関わってるとか……すんごい。(シュリ、JSAシルミドとかあのあたりの南北映画のすばらしさは言葉にできない。時の政府の体制によって南北問題の描き方も微妙に違ってくるところが凄いと思います。個人的にはJSAが一番好きですが)

 シン・ゴジラと一緒の日に見ちゃったからあれですが、秘密は秘密で好きなタイプの映画でした。斗真のご尊顔が大好きな自分としては、あの最後のね、見ちゃいけない秘密のシーンの「う」「あ!」「えええ?」てかんじの……耽美すぎる斗真が見られただけでも大満足で御座いました。なんだあれ、すごいぞ。すごい。

 

此処一ヶ月、久しぶりに韓国映画ブームがきてて地味~に韓国映画ばかり見てました。二年前はアホほど見てたんですが最近はあんまり見てなかったので見るものがいっぱいありました。ついでに覚書。

「依頼人」「鰻の男」「監視者たち」「テロ・ライブ」「群盗」「ファイー悪魔に育てられた少年ー」「コンフェッションー友の告白」「チスン」「提報者ーES細胞捏造事件」「さまよう刃

意外と見てないなぁ。もっと見てるかと思った。エンタメ的におもしろかったのは「監視者たち」です。これは日本でリメイク作られそうなかんじの話だなーと思いながら見てた。(ちなみにMONSTERZは韓国映画「超能力者」のリメイク。私は超能力者のほうしか見てないんですが)一番記憶に残ったのは「テロ・ライブ」これはある意味ジェットコースターみたいな映画で韓国っぽくて最高でした。おもしろい。ハ・ジョンウ主演だとついつい見てしまうんですよね……好きな顔でもないんですがいい役者だなぁと思って見てます。一番好きなのはソン・ガンホさんですけど。(若い役者ならカン・ドンウォンがすき)

テロ・ライブはぐずっぐずのマスコミ的話なのですごく良いです。これとは逆に提報者のほうはマスコミの倫理観的なものをきちんと追及しててこちらは「理想的に綺麗なマスコミ像」なので対比としても面白かったです。

ハ・ジョンウ演じるラジオのパーソナリティー(元有名番組アナウンサー)が視聴者からの電話にこたえていたところ、その電話の主が「テロ」を起こす張本人だった。これを独自入手映像として放送すれば視聴率がっぽがっぽ稼げるぜラッキー的な打算から、ハ・ジョンウはアナウンサーとして返り咲き、テロを起こす犯人とのやりとりをライブ映像として放送することにする、っていう各方面の打算と自らの野心が織り交ざった「人のイヤラシイ欲望」をよく表してる映画です。エンタメ的にも楽しい、と言ったら変ですが話の展開は読めるところもあるかと思うんですが、ライブ感たっぷりで面白く見られます。各人の野心のぶつかり合いとか理不尽に虐げられる側の主張とか、よく描けてて面白い映画でした。 

今後ものんびり韓国映画は見ていきたいです。ハズレは無いのが基本、と思ってましたがチスルは見る人を選ぶなぁ……と。私の中で韓国映画のワーストは黒く濁る村だったんですがチスルにその座を譲ることになりました。いろいろありますね、韓国映画も。

 というわけで今度は4DXでシン・ゴジラ観に行きたいと思います。たのしみ!

 

今週のお題「映画の夏」