遊星歯車機構

主に三次元

ジャニヲタの嗜みとしての総選挙

AKB総選挙が終わり、私の推しである岡田奈々ちゃんがいい順位に食い込んでくれて嬉しい限りですが、いよいよやってきましたね!

 総選挙ですよ!! 参議院選!!!(笑)

 誰が楽しみにしとんじゃボケ、という声がきこえてきそうですが元祖総選挙じゃないですか、国政は。楽しまないと損なわけです。私は一時期国政にもハマっていて議員の遊説を片っ端から聞きに行ってた時期があったんですが、その時思ったのが、

 「議員の追っかけ程、安価に楽しめる追っかけは無いな」

 ということでした。いやもう、遊説ってタダで聴けますからね。最高ですよ。大抵は地元かそこそこの都市だったらいろんな人が順に回ってきてくれますから、時間調べてちょいっと足を運べばすぐに見られるし何なら握手できることもあります(笑。恥ずかしくてしたことないけど)。昔は遊説のスケジュールもネットで伏せられてた時期がありましたが今は多分解禁されてると思うので(あんま詳しく知りませんけど多分)、追っかけるのには十二分に楽しめる時代になってると思います。

あ、まず遊説って何かっていうと議員さんが意見や主張を街頭でマイク持って叫んでますよね。あれが「遊説」です。地元基盤が強い議員さんだと地元では殆ど遊説せずに、「不利っぽいな」ってとこの地方まで飛んで、そこから出馬してる議員さんの応援演説やってたりします。その地元に全然関係ない有名な議員さんがやってくるのは「応援のため」です。だから混戦してるとことかは楽しい遊説が見られます。

「お、今日は〇〇党かー、その二時間後に今度は△△党が来てる! 今日はラッキーじゃん、その次にあっちで✖✖党が遊説やる!!」

と一日で多ステができる日もあります。(多ステ……)大体はおじいちゃんおばあちゃんが観客ですからちょっとでも若いと「お?」ってかんじで意外と議員さんと目が合います(誤解では無い。そして誰にも羨まれない/笑)

主義主張を聴くのはとても面白いです。人柄が物凄く出る。遊説こいつ下手だなーと思う議員さんも中にはいます。人の悪口しか言わない人もいるし(そういう人の遊説はだんだん観客が少なくなっていくところが見もの)、今回の争点じゃない福祉関係の話をいきなりし始めるんだけどそれが意外と興味を引く話口調だったり(これ書くと誰か解る人もいらっしゃるかもしれない……でも解る人には「あのひとの演説、自由で面白いですよね??」と言いたい)、物凄くその人の人柄が出る。

選挙ってよくわからん、と言う人が多いですけどわかんなくてもいい気がします。私も裏の裏まで解ってるわけじゃないし。でも選挙は楽しい。遊説も楽しいけど党首討論もとても楽しい!!! 今はTwitterがあるからほんっと党首討論楽しいですね。テレビでやってると、発言に対しての意見がずらーっと並ぶから「そうだそうだ!」と思ったり「いやーこの人とは気が合わないな~」と思ったり。わかんない場合は最初っから政策について物凄く調べるのも億劫だと思うので「大体この人は言ってる事まともなんじゃないか?」と自分が思う人を選ぶのもいいと思います。自分で決めていいんだから、選挙って。テレビでの党首討論は短い時間の中でどれだけ自分の主義主張を上手く表現できるか、という「賢さ」も如実に表れるので、「遊説なんて行かないし」ってひとは党首討論見るだけでもいいと思います。たのしいよ!

いい大人が喧嘩みたいなことしてるんだから! 日本人が如何にディベートに不慣れかっていうのがよくわかるし、ちょっとでもあの中で真っ当なこと言うとそれだけで支持率上がるような気もするし。

あそこにいる『 国政を動かすひとたち』、をどうこうできる権利を持ってるんだから使わないと損だと思います。なんで「わかんないから」って選挙に行かない人が多いのかなー、うちの両親は「あんなもんで政治は変わらないから行きたくない」って反論した弟に対して「お前ごときの一票でなにか変わると思ってることが烏滸がましい! それでもお前の一票は過去の人たちが苦難の末に得た『権利』だ! 行使するのが礼儀だろう!! 白紙でもいいから選挙にいけ!!」って言ってましたけどね~ そういう親は今少ないんでしょうか…… 

金のかからない追っかけができる国政の追っかけではありますが、政治資金パーティーとかそういうの行きたいのであれば金がかかります(笑)政治資金パーティーってなにかと言うとその名の通り政治資金を集めるパーティーです。まぁ「政治資金集めるから来いよ!」とは死んでも言わないと思いますけど。大体「〇〇先生を励ます会」とかそれ系です。所謂ジャニーズで言うなら、会費制のファンクラブイベントみたいなもんです。「大いにお金を落としてくれよ!」的な。(これ言うとやらしいですけど。でもファンクラブの会費を払い、ファンクラブイベントも有料で尚且つジャニーズはグッズとかもありますから活動資金パーティーと言っても他言ではない……いや、でもこれやらしいな言い方が。いいんですよ、政治資金パーティーも会員は納得済みで会に参加してますから。ジャニーズのファンもそこはおんなじ)

それとか「党員になる」っていうのもありまして、党員ってなにかっていうと議員ではないんだけど〇〇党を応援してますよっつって一般市民が党費を払って〇〇党の党員になることができるんです。

これこそ「ファンクラブ」なんですけど。党費は4,000円とか2,000円とか党によってバラバラですが「自分が此処を応援したい!」って入ることができるんですね~ 実はジャニーズと似てるんですよ(似てるか?笑)興味もってくれるといいな。

で、入った党が与党の場合は運がいいと総理大臣を決める際に投票できたりします(ただし一票の威力が弱いんですけど)。だから「一般市民が総理大臣決められないじゃん! 国民投票しろよ!」って意見は少し間違ってて、党費払って与党の党員になっておけば総理大臣戦に一票投ずることができるんです。(まぁ厳密に言うと県連代表が投票するので自分の一票を投ずることができるかっていうとまた違うんですけど。参加はできるよっていう意味合いで読んでやってください)これは与党の場合は計らずも「総理大臣を選ぶ」ということに繋がるだけで、「党の総裁を選ぶ選挙」ですから、野党は野党で総裁選があります。イコール総理大臣にならないだけで。

与党と野党ってなんやねん、と思われる方もいるかもしれないので補足。

与党は「現政権を担っている党」です。現在は自民党公明党の連立なのでこの2党が「与党」となります。なんで与党になれるのかっていうと、議員数が多いからです。じゃあなんで議員数が多いと与党になれるのかっていうと「議員数が多い」=「国民の投票で選ばれた人数が多い」からです。議員さんっていうのは「国民の意見を代表して国政に遣わされる人」なので、議員数が多い政党、というのは「国民の意見をより反映している」ということとみなされます。というわけで、国民の意見を取り入れるために議員が多い党が「与党」となるわけです。

与党と野党を決めてるのは選挙する「私たち」、ということです。

対する野党は自民党公明党以外の党です。党基準を満たしてない党もあるのでその辺は省略。色々あります。で、選挙で「野党のこの党が気になるなー」って党があったらその一票でもしかしたらその野党を与党に押し上げることもあるかもしんないんだよー国民の力で。ということです。(ものすごくざっくりですが)

連立ってなによ、というのもついでにちょこっと。政党間で政策や理念が似てる場合は「一緒にやろうぜ」って組むんですがまぁ利害関係の一致、て言ったほうがいいかも。

野党も共産党民進党が協力してます。民進党ってなに? と言う方、これは「民主党」という2009~2012年まで与党であった党が「民進党」に名前を変えたんです。名前を変えただけではなくて、というか「維新の党」という党が合流したのでそれを契機に名前が変わった、という。そんなことは常識だろ! とツッコミが聞こえてくるような気もしますが書いちゃう(笑)

私は選挙が参議院選でも衆議院選でも好きですが(でも盛り上がりに関していえば衆議院選のが盛り上がるような気がする。衆議院選がダービーなら参議院選有馬記念的な←わかりにくい)、折角権利があるんだから一票投じるの、楽しいと思うんだけどな~と選挙行かない人たちを見て思ってます。そう言う人達に限ってアベノミクスにケチをつける(笑)嫌ならほかの党に一票入れりゃいいんですよ。自分にその権利があるのに使わないくせに愚痴だけ言うのは「なんか違うことないか?」と思う。

誰に入れたっていいのに誰にも入れずに「わかんないから」って文句だけ言う。

でもこれは 、私、政党がそれを狙っているのだと思っています。政治をわからないように、見せないように、自分たちの都合の良いように動かしたいから、彼らは私たちに「選挙に参加してほしくない」とおもってると思う。

若い人たちや、私のような30代の人間、一番政策に力を入れてほしい年代は「興味がないから」と選挙に行きませんから、昔から地道に行ってるお年寄りが選挙に行く。そうなるとお年寄りの票がカタイわけです。動かない層としてお年寄りの票が必ず入る。そうすれば政党は「いつもどーりの得票数!」と安泰ですから、なるべく「何処に入れるかわかんねぇような若い人間に来て貰ったら困る!!」んですよ。そりゃ建前では「もっと若い人も投票してほしい」とか「18歳から投票できるようになりました! ぜひ!」とか言ってますけど、18歳から投票できるとしても「若い人たちの投票数は伸びない」と踏んでいるから「どうぞどうぞ18歳から! あ~我々も努力はしたんですけどね~やっぱり投票数伸びないですねぇ」って体面を取り繕ってるわけです。

要は選挙に行かない国民は議員に馬鹿にされている。

と言っても過言ではないかと(笑)

お年寄りに優しい法案が出来るのは自分たちの地位を安定化させたいからです。「あら、あの党は我々の老後を見守ってくれているわ~次も入れましょう」って地道に選挙に行くのがお年寄りです。そして「なんだよ! 若い人たちに対して搾り取るだけ搾り取って年金は溶かすし最低じゃねーか! もう選挙なんて行かん!!」というのが若者なのです。そりゃあ政党はお年寄り重視するよねっていう。だって自分たちの生活も大事ですから、議員さんは。投票してくれる人を大事にするに決まってる。

なので選挙はチャンスなわけです。誰に入れてもいい。凄い権利だと思う。

18歳以上の誰もが持ってる「権利」を今「行使」しないのは勿体ない!「あのくそ議員め~馬鹿にしやがって! お前なんか落ちろ!!」と呪いの投票用紙(白紙もしくは別政党明記)を出しても許されるんですよ、凄い自由な国ですよ、日本って国は。「あんたに期待してるから自分の一票の重みを思い知って仕事して!!」と贔屓の議員に入れることもできる。

すごいなーやっぱり選挙って楽しい一大イベントですよ。参加するに限る!!たのしい!!!

日本のアイドルってあんまり政治色を出しませんがこれは諸々の政党とマスコミ、そして協賛企業の都合で出せないと思うんですが、翔ちゃんや小山君が選挙特番に出てくれるのは選挙が楽しいと思ってる人間からしてみればほんと嬉しいことで。

「あ、出るんだ。私も参加してみようかな」って選挙に参加する層が増えるならそんな嬉しいことはないと思います。最初はわかんないから好き嫌いから投票所に入ってくれても全然いいと思います。そこから少し興味を深めて各々の政党の色とか(ジャニーズに所属してるグループだと思うと楽しいよ! おっさん同士も仲良かったり、因縁の相手とかいてめっちゃ面白い。若手は若手で政党関係なく勉強会でグループ組んでたりするから、「この子達がいずれは政党を担うのかも~」とジュニアを応援する気持ちにもなれる)主義主張を調べて「自分の意見に似た政党」を選ぶのがいいと思います。

自分が国政に出ることはできないので、その自分の意見をまとめて国政に持ってってくれる のが議員の役割です。向こうは「俺様!」って思ってるかもしれませんが基本は議員ていうのは「国民の下僕」ですから。

投票したことないから「ど、どうするの投票って……」と思われる方、とても簡単です。まず自宅にそろそろハガキで入場整理券、というものが届く筈です。(届いてると思う、もう)その入場整理券を持って選挙当日に投票所に行きましょう。

当日は予定があるのよ~ざんねーん行けないわ。って方は「行かない」のではなく「期日前投票」を使いましょう。期日前投票っていうのは選挙前日まで毎日朝の8時半頃から20時までやってる投票所で投票することです。祝日も土日も投票できるよ! 今日でも明日でももうやってますからいつでも行けます。

普通の選挙と同じように入場整理券を持っていきましょう。期日前投票も当日投票も入場整理券持っていったらまず受付がありますのでそこで入場整理券を渡します。何処かわからなかったら訊けるので大丈夫。投票所にはやたらと人がいっぱいいることが多いです。安心していきましょう。入場整理券を渡すと本人かどうかのチェックがなされます。そうすると受付の人が紙を渡してくれます。この紙が投票用紙です。

投票用紙を貰ったら、テレビでよく見る銀の箱の中でこそこそと支持議員や支持政党を書きましょう。「覚えてられないんだけど、名前」と思っても大丈夫です。銀の箱の目の前には議員名、政党名がちゃんと明記してある紙が全て貼ってあります。そして鉛筆もそこに置いてあるのでそこのを使いましょう。

驚きの書きやすさにびっくりすると思います。もうめっちゃ書きやすいの、あれなに? 紙と鉛筆の書きやすさに感動する。あれだけのために選挙行っていいと思うくらい書きやすい。さらっさら。

さて、書いたら(誰も入れたい人いないし何処の政党も嫌! て場合は白紙で大丈夫です。怒られませんから。ただ「なし」とか書かないほうがいいです。いろんな政党名がありまして「支持政党なし」という党もあるのでそこに票がいきます。そこに入れたい場合は明記してください)、紙を二つ折りにしましょう。

二つに折ったら振り返ります。そうすると銀色の鍵付きの「投票箱」が部屋の真ん中に鎮座してると思いますので、そこに投票用紙を入れて下さい。

これで完了! です。お疲れさまでした。めっちゃ簡単。ちょっとした緊張感もあってなんか変な達成感もあります。混戦の地区なんかは投票所から出たらマスコミが出口調査をやってる場合もあるので、記念に答えてみるのも楽しいですよ。嫌なら「遠慮します」と言えば深くは追従されません。

投票が終わったら翔ちゃんや小山君が出てる番組をがっつり見ましょう。「わたしここいれたー!」って楽しむことができます。翔ちゃんの話や小山君の話も二倍楽しめます。選挙に参加するのはとても楽しいです。投票数はここ数年下がる一方でもう私は「どうにもならんだろうな」って思っているんですが、これをもし読んでくださった方がいて「今年はちょっと行ってみようかな」と思われた方がもしいらっしゃったら、ものすごく嬉しいことだなと思ってます。

ジャニヲタだからって世情に疎いわけじゃないぞ! ちゃんと選挙もいってんだよ!! と個人的には選挙に行かれた方は声を大にして叫んでくださって良いと思います。

ほんとは安保のことやら児ポのことやら年金のことやら書いたほうがいいんでしょうけど、特定の政党に肩入れするのもなーと思うので私個人が推す政党の話はしません。自分の眼で見て自分の頭で選ぶのが一番だと思います。もうぶっちゃけ顔で選んだっていいんですよ、「自分の票を入れる」のがまずは第一歩ですので。政策については衆議院選までに勉強するのもいいと思うんです。私は今選挙に行かない層が馬鹿にされてるという現状が嫌なんです。

簡単に政治が変えられるとは思ってません。だけど千里の道も一歩からです。

 折角の選挙なので楽しみましょう!

 そして蛇足。日本のアイドルが特定の政党を支持しないという話。ご存知かと思いますが他の国では意外と政党支持をアイドルが口にすることが多いです。韓国のアイドルも意外と発言してます。「投票に行こう」とかはしょっちゅう。日本がなんでそれができないのかっていうのは上にも書きましたが、マスコミ(テレビ局含む)と協賛企業自体に特定の政党支持があるからだと思っています。なので下手なこと言うと干される可能性があるのではないかと。あとなんか「政治の事言うとやらしい」みたいな変な風潮ありますよね、別に政治の事言ってもいいのに。政治と宗教はまた違いますからね。(っていうと矛盾もありますけど/笑)

 っていうことを考えていくと報道の自由度が世界的に見て2016年に日本って72位なんですけど、これもまぁ妥当な順位なのかなぁとも思います。凄いよ、韓国でさえ70位ですから。報道の在り方についてはやっぱり疑問がありますよね。だからテレビ離れが起こってネット社会のほうが生き生きとしてるんだと思いますが。

もう少しそのあたりも明瞭化されていってもいいのになーと思います。リスクは高いかもしれないけど個人的にはアイドルが政治の話してファンが政治に興味持つのもいいと思うんですけどね。日本じゃ無理かなぁ……

という蛇足でした。読んでくださってありがとうございました。

第24回参議院議員通常選挙